どこまでやんだよ…。

警察庁、ネット上の自殺予告に対してISPに情報開示求める提案
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/04/21/7383.html

そこで、同会議ではインターネット上に自殺の決行、集団自殺の呼びかけ、対象が不確定な殺人予告などの書き込みに対する報告があった場合、照会文書によってISPに身分照会を行なう手続きをまとめた。具体的には、身分照会の対象となる事例を類型化したほか、身分照会時に提出する文書を統一化することを決定した。警察庁では今後、法制度化を含めて検討するとしている。

殺人予告はまあ良いでしょう。それにしたってどこまでを冗談とするか、どこまでを捜査対象にするかに問題がある。「ころすょ(はぁと」みたいなのだって、殺人予告と言えなくもない。それが派生していけば、ブラックユーモアの類は全て捜査対象になってしまう世の中だってありえないハナシではない。
ていうか自殺予告まで取り締まるのはやりすぎでしょう。「自殺扶助」に関しては法律上違法なのかもしれないけど、(これにしたって個人的には何故違法になるのかと思うのに。)個人が勝手に死ぬのは自由でしょう。
「ネットに自殺予告するのは行きたいって気持ちの裏返し」とか「直前に突き止めたおかげで自殺を止められた」みたいな美談もわからなくはないし、それで救われた(精神的にも肉体的にもね)人も大勢いるのだろうけど、そうでない人もまた多いハズだ。自殺を止めたって根本的な解決にはならないわけで、じゃあその人を文字通り「救う」ほどの気合を込めて自殺を止めるのかというと、「ただ自殺止めるだけ」もしくは「セーフティで自分が被害をこうむらない範囲内での救済」。そのくせ、止めた人ってどこか英雄気取りな書き込みが多かった。
「死ぬなら黙って死ね」それもわかる気がする。でも、最期の自己主張も許されなくなるのかと思うとそれは寂しい。
もう「心臓さえ動いてればOK!」的な発想はそろそろ変えていかなきゃならないと思う。体中に管通されて病院のベッドで寝かされ続ける老人とか、それで幸せなハズないもの。それで仮に奇跡的に一命取り留めたって、そんな状態になってまで成し遂げたいことがまだ残ってる人なんて何人いるんだ?牙を失えば他の存在に即座に喰われるライオン、霞のかかったような意識でも無理矢理心臓だけは動かされる人間。どちらが不幸かなんてちょっと考えればわかるものなのに。
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うん。とりあえず、15000人ほどの情報は抜かれるわけだ。