文章を書く

世の中には黒歴史という言葉がある。僕は意外に黒歴史が好きなところがあって、当時の自分が全力で頑張ってやってたことに対して、他ならぬ自分がそれを笑ってはいけないよなって考え方を持ってる。

 

さて、世の中はコロナ全盛で、ご多分にもれず僕もどこにも行けない。そんな折、世のため人のためできることといえば黒歴史をほじくり出すことくらいかなと思ったわけだ。

 

もう久しくブログは書いていない。というかSNSすらやらずにきてしまったので、ネット上での文章を書くなんて本当に久しぶりで何を書いていいのかわからない。このブログも時間を持て余した当時の大学生が書き散らかしただけの文章でしかない。ただ本当におそろしいことは久しぶりに、13年ぶりに読み直してみても今と考え方がほとんど変わっていないことが本当におそろしい。

 

あやかしびとがこんなに前のことだと信じたくないと思う反面、世の中は動いていて、当時はエロゲーってわりと最新のメディアだったんだけど、今となっては骨董品扱いになってしまった。ビジュアルノベルは今でも大好きな媒体なんだけど、シュタインズゲートが到達点に達してしまって、それすらも10年以上前なんだよな。発売直後にXBOX360でプレイした時の興奮は今でも忘れない。当時ですら既に錆付いてしまった感性が、間違いなく過去最高を更新した瞬間だった。

 

僕も歴史上のすべての人間が通ってきたのと同じように、年齢を重ね少しずつ感性を失っている。でも、それでも、瞬間を。最高の瞬間を探したいんだよな。あの圧倒的に充足する感覚を。だからずっとオタクをやってるんだよな。周りが結婚し子供を産み社会的に必要とされるポジションにつくくらい時間を重ねても、そんな冗談みたいな時間を重ねても、その瞬間を求めてしまう。

 

久々に書く文章って楽しいな。黒歴史は過去じゃなくてまだ続いてんだな。