ガチャの原体験

ガチャは悪い文明!FGOのあまりにも有名になってしまったフレーズだし、今更何かを言っても仕方ないんだけど、久々に昔の記憶が戻ったので書いてしまおうと思う。

 

きっかけは、FFBE幻影戦争でアグリアスさんがどうしても欲しくて、いままでコツコツ貯めてきた石をあと1回だけ、あと1回だけとまわして結局全部吐き出してしまった時、久々に自分の欲を制御できなくなってしまったという自己嫌悪が発端。(結局、ラスト1回でアグリアスは引けた。でも育成する余力は吐き出してしまったので観賞用になってしまった。)

 

僕のガチャの原体験はドラゴンボールカードダスにあって、小学校低学年のころの僕のおこずかいは月1000円だった。たしか1回100円で5枚入だったような気がするけど今考えるとすごい時代だなあ。大人で言えば手取り20万だとして、もちろん生活費とかあるから同じじゃないけど、おおざっぱに言うと一回に2万突っ込んでるようなもんだからなあ。

とにかく、その時どうしても超サイヤ人悟空のキラが欲しくて月のはじめにおこずかいをものの5分くらいで溶かしてしまって、それがひどいトラウマになっている。その時だって連続で迷わず突っ込んだわけじゃなくって、1回まわすごとに、お菓子や漫画を買うことと天秤にかける葛藤をしながら、それでも心を削られながら1回ずつまわしていったあのイヤな感覚を今でも覚えている。

その月は食べたいお菓子も読みたい漫画も買えず、幸い子供なので衣食住には困らないわけだけど本当に惨めで悲しい思いをした。子供心に、もう二度とこんな惨めな思いはしたくないと思った。

 

当時は嫌な思い出だったし、手痛い出費だったけど、この体験は人生で考えると大きかった。それ以降、人生の中で欲を掻き立てるようなイベントが発生した時はちゃんと立ち止まって考えられるようになったし、まあ逆に言うと勇気を持って飛び込むべき場面を逃した場合もあるのかもしれないけど、それでもお金に困るようなことにはなってないのは悪いことじゃないんじゃないのかなと。

 

たまにゲームの中でこういう感覚を思い出して自戒するのもいいんじゃないかなあと。やってしまったと言ってもゲームの中の話で、無料石が吹っ飛んだだけの話なので。ただ、今の時代はリアルマネーが絡むからね。難しい時代になってきた。