日本人はソニーが好き。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/economy/pc_sales/?1100092901

ソニーのパソコンは5位にランクダウンだそうです。

これはもう意外で仕方ない。一応、普通の人よりはいくらかパソコン詳しいから友人がパソコンを買い替える時は必ず相談されるのだけど、必ず最初の言葉は「ソニーのバイオ買おうと思ってるんだけど、他に何かオススメない?」

そもそも初心者がパソコン買う時の基準なんてあってないようなものだからね。だってスペック表とか知らない人から見たら呪文の羅列でしょ。僕も最初そうだったし。結局見た目とブランドくらいしか見えない。洋服と同じだよね。それならソニーがどうやったって勝つよなあなんて人から相談受けるたびに思う。実際デザインは他社より頭一つ抜けてると思うし。

そんなソニーのパソコンがランクダウンってことはようやく日本人のパソコンスキルが上がってきてるのかなとちょっと思った。一人わかる人が増えるとその人に周りの人が当然聞くことができるようになるから波及効果はすさまじいのが実際のトコかなとか思ったりもするけど。

でも実際相談されても僕のケースの場合最終的にはバイオに落ち着く人が大半だからどうもよくわかりませんわ。業界アナリストとかはどう答えてんだろな?

韓国旅行行った時も、僕のデジカメ見て韓国人が「ソニーだ、金持ちだ!」って言ってたし。友人の持ってたコニカのデジカメは僕のデジカメの2倍くらいの値段だというのに…。

ブランドってのはレッテルとかステレオタイプ(偏見)に近いものがあると僕は考えてる。極論かもしれないけれど、ブランドでしか商品を選べない人は人を見る時もある種の「記号」でしか見られない人のような気がする。

ただ、世の中のほとんどの人が全てをブランドで計るとしたら、ブランド自体が意味を持つものであって中身は意味を成さないことになる。極端なハナシ、洋服なんて多少中身に問題があってもほとんど困ることなんてないんだから。機械全盛の現代社会なんてある意味人の中身なんてほとんど意味を成さない世の中とも言える。それこそ洋服みたいにね。

世の中複雑になりすぎてんだろうね。多様な価値観、多様な利益、多様な利害関係と見境なく表出してったらそりゃそうなるさ。それ自体は正しいことだと思う。絶対主義時代の「王様がとにかく一番」みたいなのはさすがにおかしいからね。ただ、それに大衆の意識がついていかない。というかついていけない。えらそうに書いてるけど、たまたま僕の詳しい分野ならある程度正しく中身を見られるだけで、少し興味がなくて自分の知らない世界ならすぐに「偏見」を語りだすに決まってる。全ての分野に精通してる人なんてありえないでしょう。

結局のところ、そんな自分の限界みたいなトコを自覚してくのがベストなのかなあなんて。ムズかしく言うと、自分の価値観に自覚的になるって言うのかな。「価値自由」なんて言葉にも置き換えられるらしいけど。