北海道旅行3日目〜小樽編

朝が来る。
正確にはお昼だった…。

旅行に来て寝坊はマジありえないのだけど、友人が「疲れた!明日はゆっくり寝る」とか金曜日のお父さんのようなことを言い出したのが原因。でも僕には決定権は一切ない。まあ眠かったしいいやと思って調子こいて目覚ましかけなかったのが悪かった。

当然、朝御飯抜き。お昼のラーメンを食べに札幌駅周辺へ。
おそろしいほどに見つからない。地図ではあってるはずなのにどこにもそれらしきものはみつからない。正直、ラーメンはどうでもよかったのでスルーしようとする。
「もういいじゃん。潰れたんだよ。ほら、横にマルイがあるのにここには何にもないでしょ。よく知らんデパート立ってんじゃん。買収されたんだよ。ビバ地上げ。」
「あん?お前の地図の見方が悪いんだろうが!」
「じゃあお前見ろ」
「おれちずよめない」
「あーもうアレだよ。魔法使いが見えなくなる魔法かけたんだって。封印解けたらまたこような。来世で。」
「ようせいのふえはいどからみなみに7ほのところにあるぞ」
「まだ歩くの?もう無理だって。もうだめぽ。」
結局、その最初に見つけたデパートの4回が目指すラーメン屋でしたとさ。

その後、小樽へ向かう。何だかんだで大幅に時間を食う。
友人が流氷体験屋に行きたいとかほざきだすが、そこの閉店時間は5時。
それ以外のお店ものきなみ閉店時間が早い。小樽はよいこのまちだ。
「あーもうラーメン屋諦めればこんなことにはなんなかったのに!」
「うるせー!走りゃいいんだろ走りゃ!」
「バカ!俺も走ることになんじゃん!疲れたよう。俺、マラソン大会ビリから2番目3回も取ったことあるんだよ?クラスの女子の大半に抜かれる気持ち、考えたことある?ていうか僕の前にキミはもういない?」
仕方なくダッシュ。死に物狂いでついていったら、途中、何故か地元の女子高生達に「がんばってー!」と応援される。萌え!北海道は寒い街だが人はあったかいぜ!

最初の目的地、オルゴール館へ。土産に一つ買おうと前々から計画していたのに、なんと「移転しました」の文字。オイオイ、来たのと逆じゃねーか。
再び走る。見つけた。ピエロのオルゴールを買った。

その後がひどかった。オルゴール館から流氷館まではまさに観光ロード。いたるところにソフトクリームがある。しかも珍しいものばかりなので、狂ったように食う。
「俺、L。」
「脳みそ使えば太らないですよ。」
「うるせー!俺は糖尿の気があるから医者にパフェは週に1つまでって決められてるんだよ!」
「食べないならそのケーキいただきます。」
「じゃあケーキあげたらライトと二人っきりにしてくれる?」
「どうせモニターで見てるから一緒です。」
「とにかくケーキはいただきます」
銀魂ごっこデスノートごっこしながら、ワイン、レアチーズ、ラベンダー、わさび、牛乳味と連続で食べる。

ついた。マイナス20度の世界を体感できるらしい。
寒い。寒い。友人はいたくお気に入りらしいが俺からすりゃ寒いだけ。
「出ようよう。出ようよう。」
「お!あんなところに滑り台発見!」
氷ですべる滑り台。すべるすべる。
「もういいでしょ?」
「あといっかいだけ。」
「えーいもう飽きたわ!寒いし!もういい。俺はLの座り方で滑る!…うあああああ!死ぬ!」
「それイイ!スリル満点!」

なんだかんだでまた時間を使ってしまった。

晩御飯は海猫屋という有名なお店へ。ドラマでも何度か使われてるらしい。やけに赴きのあるオサレ屋だった。

その後ホテルに戻りさっさと就寝。