北海道旅行2日目〜札幌編(2)〜

arfy2004-10-04

牧場を出発。この時点でちょうどお昼ごろ。
この日は札幌へ移動する予定だったので早めに動かないといけない。なんせ函館〜札幌で3時間だからね。もうちょい早く動く電車があればいいのに。
3時間あれば東京から八戸まで行けるというのに!やはりはやては偉大だ。

電車の3時間はそこそこ長かったけど、だらだらとしゃべってたら何となくすぐ到着。もう長時間の列車に対する耐性ができてしまったのかもしれない。慣れってすごい。

札幌プリンスホテルに到着。
http://www.princehotels.co.jp/sapporo/
赤プリなんかは高級ホテルの代名詞だけど、札幌はなかなかリーズナブルなお値段(それでも高いけど)。

ホテルタワーはまるで迷いの森だった。円の形でえんえんと客室が並んでいるので、くるくるしてるとなんかトリップしそうになる。とりあえず3週ほどしてみた。右ボタンとAボタンを固定しておけば、無限に経験地上げられるなと思った。

さて、ここからが問題だ。ここはすすきのエロの街。当然エロなお店に行かなければなるまいと友人が企画立案する。いや、あの、そのですね、俺130円しかないんだけどなあ…。

思えば、この友人とは修学旅行も二人でまわったもんだ。班行動が原則だったけど、班行動するのがそもそもめんどくさいと思う二人の利害が一致したのと、イイ年こいて小学生みたいなことばっかやる二人なので抜けた方が存分にアホ修学旅行が出来ると思ったことが理由だったと思う。

季節は巡り、時間は流れた。それでも旅行中にやっていることの全ての根っこの部分は全く変わっちゃいねえ。と書くと格好良い気もするけどようするに成長ゼロということだ!

ばかな子にお金を持たせたらどうなるかという典型例こと僕達はすすきのを目指す。この辺からRPG全開の様相を呈してくる。

まずは情報だ。何せ僕達はまったく前情報ゼロだからだ。次の村にどうやって行ったらよいのかわからない。RPGならひたすら村人に話しかける場面だけれど、当然村人は答えてくれないのでインターネット様にお伺いをたてるために漫画喫茶を探す。

ない。ない。ない。どこにもない。おいおいマジかよ?ここは札幌都会の街だぜ。それにしてもいりくんでいる。
「おい、この景色さっき見たぜ!」
「あん?気のせいだろ?」
「気のせいなもんかい。ほら上からプロミス、アイフル、北海道金融だ。」
「一個浮いてるな。」
「むしろ浮いてるのは俺ら二人だがな。」

と、その時見慣れたカンバンが!「自遊空間」だ!!
ダッシュで駆け込む。姉さん、大人二人!
「お客様、こちらは会員制になっております。」
あーわかりましたなりますなります。おいくら?
「身分を証明できるものを持っていますか?」
・・・。あのー、僕、サイフは東京にあるのですよ?当然カード類なんて一枚も持っていないのですよ?
「医者の診察券とかでも良いのですけど…。」
だからないものはないのです。持ってないといいはる。明らかに不審者を見る目で僕を見つめる店員。そりゃそうだ。診察券すらない男がどこの世界にいるか!そんなん俺が店員ならとりあえず店長呼ぶわ!ていうかこんなアホな企画やりだすからこんな目に合うんだ!!

路頭に迷う二人。
「だからいったじゃん、だからいったじゃん。」
「まだ時間はある。もう一度がんばってみようよ。俺達、いつだってそうやって乗り越えてきたじゃないか。」
「だってさあ、この街、わかりにくすぎるよう。どこ行ってもくるくる回ってるような感じで、無駄足ばっかだし。何か目印でもあれ・・・、ん!?」
「信号の下に書いてあるあれは何?」
「ただの地名だろ?」
「西6南3」
「地名にしては記号チックじゃない?」
「ためしに一つ次の交差点まで行ってみる?」
てくてく。
「西6南4」
「!!」
「!!」

そう。実は札幌、碁盤のように正確に区分けができているのである。これには驚いた。地元の人からすれば当たり前のことなんだろうけど、僕のような東京者には新鮮な体験だった。

その後無事に発見することができたけど、道に迷いまくったおかげで時間がとんでもなく遅くなってしまった。そのせいで、晩御飯はコンビニ弁当。ありえない…。なんで旅行に来てまでこんなもん食ってんだ…。「暴君ハバネロ焼きソバ」が普段よりずっと辛かった。