萌えの形(1)

「かわいい〜、かわいい〜」

文章にするとすごく伝わりにくいけど、女子高生が連呼するアレ。
何かにつけてこのフレーズを用いたがる。ちょっと髪型を変えた、子犬がやってきた、友人がドジなことをした。はにかんだ。
なるほど。すごく使い勝手がいいと思う。惜しむらくはハタチを過ぎた僕が使おうとするとそれは「キモい」。

さて、女子高生にとって最も「キモい」存在はまず間違いなくオタクであろう。これはものすごく良く理解できる。だって全く人種が違うんだから。

「女性は感情で行動する」とはよく言われるが、コギャル(あえて使います)はその最たる存在だと思う。見ていると、もう少し考えて行動しろよと思いたくなる。逆にオタクはウジウジ考えすぎだろもっと行動力つけろよと思う。(僕はもちろん後者側の人間だけれど)
まさに水と油。性格が違う方が意外に仲良くなれるなんて話もあるけど、根っこのところで考え方が違う人達ってのはやっぱりうまくいかないものだと思う。

コギャルの象徴である言葉は大分前の話になるけど「チョベリバ」だった。この言葉がマスコミにもてはやされた時、僕も高校生だったけど、これはあきらかにステレオタイプ的なものだったと思う。僕の知る限りでは実際使ってる人は一人しか知らない。しかも、その人もいわゆる「ギャルに憧れているけどハジけきれてない」人だった。本当に「飛ばしてた」人の口からこの単語が発せられたことはなかった。

女子高生の象徴する言葉が「チョベリバ」ならば、オタクの象徴は間違いなく「萌え」だと思う。
ただ、「チョベリバ」と決定的に違うことは「萌え」は普通に使われているということだ。「チョベリバ」も本当の最初にはきっと日常的に使われていたのだと思う。コギャルはその言葉を放棄した。オタクは「萌え」を放棄せず使い続ける。

もう少し掘り下げようと考えつつ、また次回。